オフィスを移転した話 Posted on

MullenLowe Group Japan、クリエイティブディレクターの前原です。
2018年5月に移転してからすでに半年近く経ってしまいましたが、移転プロジェクトを担当しておりましたので、簡単に振り返りつつ、当社の新オフィスをご紹介したいと思います。

移転前の課題

移転前のオフィスは3Fがワークスペース、6Fに大小2つの会議室+小さな打ち合わせスペースというスタイルです。移転プロジェクトが動き出していた2017年の夏には、メンバーは30名ほどに増え、会社の成長に合わせて採用も急務な状態でしたが、なにせ席が足りない。既に一人当たりのデスクも手狭な状態で、隣との距離も近く、ウマそうな匂いのする弁当はオフィス全体に空腹感を蔓延させることになるので、なかなか気を使って食べれません。
特に会議室不足はかなり深刻で、廊下は渋滞、予約時刻が過ぎたあとの追い出しも日常茶飯事。これは精神的にも良くない。人材などソフト面の充実を図りたいところでしたが、もろもろのハード面が限界に達していて、オフィス移転は急務となっていました。

移転で改善したかったこと

  • フロア間の移動コストを削減する
    旧オフィスのあるビルには、もちろん当社以外にもビルの入居者の方がいます。6-7人が乗れば満員のエレベーターですので、エレベーターで会議室のある6Fへ移動するのも一苦労。全社会議があれば一部の人は外階段で移動するような状態です(健康には良い)。移動コストもバカになりません。
  • コミュニケーションをスムーズにする
    弊社の良いところの1つに、グローバルのグループ全社で掲げているマニュフェストの中に「HYPERBUNDLED(ハイパーバンドルド)」という言葉があります。この造語はざっくりいうと多種多様な分野で、才能や専門知識を持つ人間がひとつのプロジェクトに臨む、といった意味です。
    オフィスが3Fと6Fで分かれていると、誰がどこにいるかなかなか把握しづらくなります。○○さんはミーティング中なのか、外出なのか、お昼にでているのか、そもそも出社しているのか(オーバーです)。これでは「ハイパーバンドれない」ので、もっとコミュニケーションを円滑にする必要がありました。
  • 慢性的な会議室不足の解消
    MullenLowe Groupは日本以外には世界中に90以上の支社があり、クライアントが海外のケースも少なくないので、必然的にSkypeやポリコムでテレカンをするケースが多くなります。ポリコムは各会議室に設置されていますが、ひとりがテレカンのために会議室を抑えると、それだけで2つある内の1つが埋まってしまい、他のミーティングが予定通りに開催できない、もしくは時間が押してしまうなど慢性的な会議室不足に陥っていました。会議室が押さえられないときは、夏でも極寒のサーバールームでSkypeをする人もいたくらいです。
  • リフレッシュスペースの確保、もっと「クリエイティブ」な環境に。
    コミュニケーションの円滑化も急務でしたが、手狭なスペースではどうしても普段は意識しないストレスや疲れが溜まり、アイデアは枯渇しがちになるものです。リフレッシュスペースがないため、お昼は外に出たくなるし、お弁当の人もデスクで食べるのもいいですが、6Fの打ち合わせスペースに行くしかない。
    また当社は毎月一回、メンバー誕生日やプロジェクトの成功などをお祝いする「Kanapi Friday(乾杯フライデー)」というパーティーを開催していまが、これも旧オフィスでは3Fワークスペースで行っていたので、パーティーが始まっても、なんとなく仕事とパーティーの境目が見えづらい。これは気分的によくない。メリハリ大事。切り替え大事。

オフィス移転で改善したこと

移転後のオフィスがこちらです。
  • ワークスペース
    旧オフィスよりも広さも倍増して、移動に手間がかからないよう、もちろんワンフロアにしました。事業の成長に合わせ従業員の増加にも対応するため、40-45人程度まで収容可能なワークスペースを確保しました。(下のラウンジも埋めればかなり入れます)
  • 広々としたラウンジ
    スペースは大胆にレイアウトし、広いラウンジスペースを用意しました。このラウンジは全社会議はもちろん、社内のケーススタディなどで活用しています。不定期で社内有志によるヨガもできるようになりました。120インチのプロジェクターは高解像度で、明るい部屋でも見やすい輝度の高いものをセレクト。壁にはホワイトボードもあり、サクっとアイデアを練ったり、セミナーなどでも活用できるようにしています。
個人的に注目していただきたいのが、VOID社のスピーカー2発とウーハー。VOIDは高音質なサウンドが魅力の世界中のクラブフロアで導入されているスピーカーです。BGMとしてはもちろん、クライアントなどを招待して開催している「Octopus Night」ではウーハーが大活躍。ローの効いたサウンドで、クラブフロア仕様のオフィスに様変わりします(実は社内にはDJが3名います)。
  • キッチン&バーカウンター
    ラウンジの奥手に見えるキッチンの前にはハイテーブル型のバーカウンターを設置。ランチタイムやKanpai Fridayではみんながココに集まります。これで美味そうな匂いを漂わせるお弁当によって飯テロを起こす心配もありません。気分を変えて仕事をするときや、スタンディングデスクとしても活用されています。
  • ガラス張りの会議室
    会議室はひとつ増やして大中小の3つ。ネーミングはクリエイティブチームが起案し、社内の投票でそれぞれ「Garage」「Lab」「Panrty」と名付けました。
    もちろんワンフロアですので、各会議室へのアクセスも容易ですし、全ての部屋はガラスの壁面があるため明るく、また誰がどこにいるかわかりやすく、メンバー間のコミュニケーションが円滑になるように意識しています。これでもっとハイパーバンドルできます。
Lab、Pantryの間の仕切りは両面が可動式のホワイトボードとなっており、二部屋を繋げれば大人数でのミーティングにも対応します。各会議室にはApple TVも完備しました。
  • ショートミーティングにも使えるスカイプルーム
    海外とのテレカンが多いのは先述の通りですが、会議室に加えて、さらに2-3名が入れる小さなスペースを2つ設けました。集中スペースやショートミーティング用のスペースとしても活用されています。これで極寒サーバールームでの長時間Skypeミーティングで風邪を引く心配もありません。
    小部屋にはそれぞれ「Past」「Future」と名付けられており、外壁には広告代理店のあるあるストーリーが描かれています。この画は打ち合わせスペースからも見えますが、ご来社の際はぜひ直接ご覧ください。
7月には新オフィスのお披露目を兼ね「Octopus Night #0」を開催。クライアント様やパートナー会社など100名を超える皆様にご来場いただき、盛大に催すことができました。Octopus Nightは定期的に開催される予定です。ぜひ弊社のFacebookページやInstagramアカウントをチェックしてみてください。
MullenLowe Group Japanの新しいオフィスは、天井も高く広々していてとても快適です。新オフィスのコンセプトは「WORK < PLAY」。どんな仕事やプロジェクトでも、部門や役割に関わらずメンバー全員が「楽しみながらクリエイティブに仕事をしてほしい」という思いを持っています。少しずつではありますが、メンバーも来客の方も、一緒になって素晴らしい発想が生まれ続ける、そんなスペースに成長させていきたいと思っています。
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